ホレンコの友 2018年6月号
                  

      『それにもまさる喜びを』

                    日本キリスト教団月寒教会牧師 石垣弘毅

 

今、街はサクラが満開です。春の青空の中に淡いピンク色の花が美しく輝き、ほのかに甘い香りが漂います。神が創造された美しい世界、それが私を喜ばせます。
 身の周りに色々な喜びを発見します。子どもが誕生する喜び、美味しい食事を味わう喜び、進学や就職する喜び、健康が与えられている喜び、家族や友人関係が満たされている喜び、事業が成功する喜びなどなど。そんな喜びを色々と思い巡らし、見つける事は楽しい事です。
 しかし一方で、悲しい現実もあります。家族関係が崩壊する悲しみ、愛する人と死別する悲しみ、就職や事業に失敗する悲しみ、健康を失い、豊かな暮らしが崩壊する悲しみ、などなど。そんな悲しみを色々と思い巡らすと、心は辛く苦しくなります。
 これらの対極の現実を前に聖書の言葉を開きましょう。

     人々は麦とぶどうを豊かに取り入れて喜びます。
     それにもまさる喜びをわたしの心にお与えください。
     平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります。  (詩編4編8〜9a節)

この世で私たちが体験する喜びも悲しみも、ため息のように消え去ります。私たちの存在も名前も、200年もすれば、誰も覚えていないでしょう。そんな私たちに神は決して消え去らず滅びる事のない「それにもまさる喜び」を与えてくださいます。
私たちが喜びの中にいる時はもちろんのこと、悲しむ時も苦しむ時も、どんな時にも神は共に歩んでくださいます。最悪の出来事である「死」でさえも、この喜びを奪うことは出来ません。なぜなら、聖書が示す通り、私たちの神であり、人として生まれてくださったお方、イエス・キリストは十字架上で死なれましたが、その3日後に復活し、弟子たちの前にそのお姿を現してくださったからです。この出来事が示す事は「死」は終わりではなく、復活のいのちにつながる確かな希望であるこということです。
だから神に祈りましょう。「それにもまさる喜びをわたしの心にお与えください」。
そして、安心して眠りましょう。毎日、毎日。やがて本当に最後の眠りにつく日が来ます。その日が来たら喜びましょう。なぜなら、その眠りから覚める時、私たちは復活のキリストと、そして死別した愛する人々との再会の喜びを目の当たりにするからです。
それにもまさる喜びと平安を神がみなさん一人一人に豊かに与えてくださいますように。
 

これまでの巻頭言
2018年巻頭言
2017年巻頭言
2016年巻頭言
2015年巻頭言
2014年巻頭言
2013年巻頭言
2012年巻頭言
2011年巻頭言