ホレンコの友 2019年8月号

                「現代の奇跡」                
               日本キリスト教会札幌白石教会牧師  斎藤義信

 

プロテスタントとカトリックとが協力して聖書の翻訳に取り組んだ聖書の最新版が31年ぶりに聖書協会から出版されました。以前出版された新共同訳聖書も画期的な出版でしたが、比べて読んでみますと、ずっと読みやすくなりました。カトリックとプロテスタントが対話できるようになっただけではなく、聖書翻訳という一つのことを協力して成し遂げることができたということは実にすばらしいことです。改革派教会では礼拝の中で聖書朗読がなされますが、世界の改革派教会で使われている礼拝の中の聖書日課とほぼ同じものがカトリック教会でも使われて、礼拝の中でも朗読されているということを知りました。プロテスタントとカトリックで同じ聖書が使われるということは素晴らしいことです。プロテスタントの中ではなかなか一つの聖書が使われるまでには至っていません。プロテスタントはその一つの特徴としてたくさんの教派に分かれていますが、世界では教派を超えて協力しあうというエキュメニカル運動が盛んになってきています。でも日本ではあまりエキュメニカル運動は盛んになりません。しかし北海道では教派を超えてホレンコという組織が支え続けられているということは、世界に誇れることだと思います。
 ホレンコは1959年に北アメリカの教会の人たちの援助を受けて設立されました。その後1980年に経済的に自立しました。援助がなくなって、いつまで続けられるかという危惧が常にありましたが、もう直ぐ60周年を迎えます。援助を受けていた時期よりも自立してからの方が長くなりました。現代の奇跡と言えると思います。60周年を迎えることができたのだから、次は70周年を迎えたいと思います。
 イエスはたまたま奇跡を行われたわけではありません。イエスがベトザタの池のほとりで病人を癒された時が安息日だったので、律法学者も群衆もイエスが律法違反だと騒ぎ出しました。しかし実際には、安息日であっても割礼を施さなければならないという律法の例外規定がありました。律法学者も忘れているようなこの例外規定をイエスは知っておられて、安息日であっても割礼といういわば医療行為が許されているのに、自分が行った癒しを一方的に問題にするのはおかしいと反論されたわけです。聖書は丁寧に深く読み続けたいものです。
 現代でも奇跡は起きるという思いは持ち続けたいと思います。  (ホレンコ幹事)
                 
   

 

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