ホレンコの友 2024年4月号

                   「福音は春風の中から 」

                   日本バプテスト連盟釧路キリスト教会牧師 奥村敏夫

 新しい年度を迎えました。人生の新しい出発を経験されている方々もおられることでしょう。
実は私もすでに75歳になりますが、この4月から佐賀市にある教会に転任することになり、その準備のために慌ただしく日々を過ごしています。(これをお読みになるころは緊張と不安の中で現場で働き始めていることでしょう)釧路での約10年の働きの中で、「ここが53年間の最後の働き場になるだろう」と数か月前までは自他ともに思っていました。しかしまったく突然に切実な招聘状が届き、祈りの中で神様から"行け"と示された思いで赴くことになりました。今までも意外な出会いや思わぬ展開の中で、聖書に聴きながら道をたどってきましたが、後悔したことがありません。もちろん失敗や間違いは重ねてきましたが、神様の声を聴きながら大切な決断をしてきたことは幸いでした。
 関西で牧師として働いていた時に、丁度「ホレンコ」のような福音放送がラジオ関西で流され聴いていたのですが、いつしか神戸のスタジオに行って録音する側になったのです。いろいろな反応や応答の手紙が寄せられて嬉しかったことを思い出します。 約20年ほど前に札幌の教会に赴任して間もなく、ホレンコの方からの依頼があり、ご奉仕させていただきました。
 メッセンジャーとしての唯一の願いは、リスナーの方々が、悩みの中にあったり、あるいは新しく人生をやり直したい、また充実した生き方をしたいと思われた時に、『聖書』を読むきっかけとなり、新しく生き直すきっかけになればということです。
 放送で語られたことが何ほどかあなたの琴線に触れて、もう少し知りたい、確かめたいと思われたら是非実際に"永遠のバストセラー"聖書を読んでみてください。そしてできることならば近くの教会に足を運んでいただきたいと願っています。きっと新しいチャート、つまり神との対話の中で、新しい自分と出会われることでしょう。
 この3年ほどはご存じのようにコロナが猛威を振るい、教会の半分以上の方々が感染を恐れて礼拝出席を見合わせて自宅に留まっていました。やむなく釧路の小さな教会でも手探りのうちにYOUTUBEの同時配信を続けました。すると驚いたことに、半年ほどすると新来者が増え、もっと驚いたことにそのうち6人ほどの方々がいきなり「クリスチャンになりたい」と申し出られたのです。聞いてみるとアーカイブをほぼ毎週聞いていて興味を持ち、信仰を持ちたいと思ったとのことです。ラジオを通して新しい歩みが出来ればいいですね!





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